年金の受給ができても十分な蓄えや収入がないと生活するのは苦しいというケースも多くなりました。その影響を受けて老後の備えのために資金形成をしたいと考える人も大勢います。老後対策として投資をするときにはできるだけ若いうちから長期で計画的に行うことが重要になりますが、どのような選択肢が魅力的なのでしょうか。
長期投資を検討してみよう
長期投資の魅力とリスク
長期投資には共通する魅力とリスクがあります。どの投資商品を選ぶかで悩んだときにはその魅力が大きく、リスクを小さくできるものを選ぶのが大切です。一般的な傾向として長期投資は金利が高めになっているのが魅力です。元本保証がある投資商品でも例えば数年のものに比べると10年の国内債券や海外債券の方が金利が良いことがしばしばあります。仕組預金などの場合にも長期間の設定になっている商品の方が金利が高めになっているのが通常です。
一方、リスクとして金利や物価の変動が挙げられます。長期の投資になると経済情勢が大きく変化するリスクがあり、金利が下がってしまってあまり利益が上がらない場合もあるのです。逆に金利が上がっていって想像していたよりも利益を得られることもあります。固定金利の商品を選べば金利変動リスクはありませんが、一般的には利回りが低めになっているので注意しましょう。また、物価が変動することで実質的なお金の価値が下がることもあります。同じ100万円でも、10kgのお米を1000円で買える時代と3000円になっている時代とでは価値が大きく異なるのは明らかです。長期投資ではこの点も見越していかにして資産価値を高めるかを検討するのが重要になります。
不動産投資を検討してみよう
老後対策として不動産投資がしばしば注目されるようになりました。そのメリットやデメリットを考えてみましょう。長期投資として優れているのは物価や金利の変動リスクが少ないことです。物価が上がれば家賃を一緒に上げることができるため、物価の上昇による損失をあまり気にする必要がありません。購入した不動産の価値も物価とともに上下するので物価の上昇に対して強い投資と言えるでしょう。また、利回りが高い物件が多くなっていて、比較的低めのものでも5%程度はあります。運営の仕方次第で利回りはかなり増やせるので、努力次第で稼げるようになる投資としても魅力があるでしょう。
不動産投資が老後の備えとして優れているのは相続税対策にもなる点が挙げられます。一般的な投資商品の場合には相続するときに現金と同様の価値があるものとして扱われます。しかし、不動産の場合には7割から8割程度として認められ、特に賃貸経営をしている場合には特例によってさらに価値を低く見積もることが可能です。そのため、相続税対策としても優れている点で老後対策に向いています。
(まとめ)長期投資で迷ったら不動産投資を考えよう
長期投資をして稼ぎ、老後対策を立てられるようにしたいと考えたら高い金利で、金利や物価の変動リスクが少ないものを選ぶのが効果的です。十年以上の長期投資の商品もたくさんありますが、迷ったときには不動産投資を選ぶのが賢明でしょう。変動リスクが低いことに加え、相続税対策にすらできる魅力がある投資商品だからです。